リンゴのお話・・・知恵の泉 : 副院長の奮闘記

なんでも余れば市場原理が働いて値打ちが下がり、買い叩かれて悲惨な状況となります。特に農作物は、天候に影響を受けて生産調整は思うようなりません。

朝礼で院長からこんな楽しい話が披露されました。

「平成３年９月２８日の早朝６時ころ、最大風速５３．９メートルの台風が青森県を襲い、大被害をもたらしました。その苦しみの中から誕生したのが・・・その暴風に傷つきながらも耐え忍んだわずかなりんご。

そのわずかなりんごに着目して【落ちないりんご】というネーミングで販売。これが大ヒットして受験生の合格祈願の縁起物にと云うアイデアで全国的に評判になりました。その後、平成５年にりんご生産仲間１６人で有限会社『落ちないりんご』を設立し、予約制の文字入りりんごなど愛情と手間暇かけて栽培した自慢のりんごを、全国のお客様に毎年真心こめてお届け・・・縁起物のりんごとして、現在では幼稚園受験から大学受験まで広く人気を集め、全国から注文を受けています。」

今朝のＮＨＫでもう一つリンゴの話を見つけました。「リンゴに限らずすべての農作物はキズがあったり形とか色に問題があったりすると、味は美味しく変わらないのに“キズ物・ワケあり”と言われて格段に値段が下がってしまいます。そこで考え、生まれてきたのがカットされたりんご「カットリンゴ」の誕生です・・・①自販機で売っている。②味が変わらず美味しい。③１個買いは皮をむくのが大変。等などと買う側の評判が上々。　生産者にとっては“キズ物・ワケあり”もしっかりしたお値段で販売することが出来るようになる・・・夢のようなお話です。」

これらのお話はピンチから出た素晴らしい・・・リンゴの産地から湧いて出た知恵の泉としか言いようがありません。